シドニーの交通事情① シドニー4大公共交通機関+α編
どうも!オーストラリアにワーホリ中のくろやんです!
今回はシドニーの交通事情について紹介したいと思います。
日本の交通網はとても時間に正確で、特に大都市圏の鉄道を中心とした交通網はとても細かく、車が無くてもスムーズに移動が出来ます。
シドニーの交通事情は簡単に言えば、日本とそこまで大差は無く、海外のイメージとして皆さんが想像する「平気で大幅に遅延する・交通網が発達していない・案内が無くて分からん」というようなデメリットは少ないように思えます。
とはいえ、日本とシステムは異なる部分はありますし、意外と苦労したり失敗したりすることもあります。
そこで2~3回くらいに分けてになりますが、簡単にシドニーの交通網の案内やICカードであるOpal Cardの説明、わいが経験した失敗や苦労から注意点や問題点などを紹介出来たらと思っています。
今回はシドニーの4大公共交通機関とその他の交通手段について解説します。
シドニーの4大公共交通機関について
シドニーには4大公共交通機関というものがあり、鉄道・バスのほかにライトレールとフェリーも重要な市民の足になっています。それぞれの特徴や運賃について説明します。(運賃に関してはOpal Card使用時の料金です)
Opal Card使用時に受けられる割引運賃などの紹介は次回以降したいと思います。
鉄道
概要
鉄道に関しては路線や駅自体は少なくないのですが、結構無いと困るだろというようなエリアに通っていないことがあります。(地形の問題もあるかも知れませんが)
その代わりバスがそういった鉄道空白地帯を埋めるように走っています。
先日北部の主要サバーブであるチャッツウッド(Chatswood)から西部のTallawongまでメトロが開通しました。この路線はその後シティ方面に延伸する予定です(2024年頃の開業)
このメトロ以外の路線で走っている車両は2階建て構造になっており、階層が分かれている部分はクロスシートになっています。
両数は8両ほどで、平日は5~10分間隔で走っているので東京のようなラッシュ激混みの様相にはなりません。それでも朝夕のラッシュにはそれなりに人が乗っています。
羨ましいのは夕方のラッシュが早く始まり、早く終わるってことですね。
これはつまり、さっさと定刻で帰っていて残業している人がとても少ないってことです。
時間はとても正確だと思います。
きちんと目的地まで時刻表通り届けてくれます。東京や大阪などと違って人身事故による見合わせもかなり少ないです(今のところ一度も遭遇していませんし、聞いたこともありません)
踏切も見かけたことがなく、車の立ち往生やその他の安全確認などで遅延するという要素が無いのも一つの理由でしょう。
その代わり、シティ内を走る際はなぜだか知りませんが極端にスピードが遅いのがネックです。おそらく30キロくらいしか出ていないと思います。
それでも、本数の多さ、時間への正確性、基本的に座れるという面でわいのなかでのシドニーの鉄道に対する信頼はとても高いです。
運賃
運賃は以下の通りです。
0~10km 3.61ドル(オフピーク時 2.52ドル)
10~20km 4.48ドル(オフピーク時 3.13ドル)
20~35km 5.15ドル(オフピーク時 3.60ドル)
35~65km 6.89ドル(オフピーク時 4.82ドル)
65km~ 8.86ドル(オフピーク時 6.20ドル)
Opal Card利用時の鉄道運賃は利用する時間帯や地域などによって異なります。
一番大きな違いはピーク時とオフピーク時の運賃の違い。オフピーク時は運賃が30%割引になります。
ピーク時間帯 月~金 朝7時~9時 夕方16時~18時半
(ちなみにこれはシドニー鉄道とメトロのピーク時間帯で、都市間を走るインターシティ線の場合、朝6時~8時 夕方16時~18時半になります)
近距離で見るなら日本と同じくらいか割高になります。一方、遠距離でも運賃の上がり方は大きく変わらず、遠距離なら日本よりも安いです。特にオフピークの割引がとてもお得なので、時間に余裕があればオフピークに利用することをお勧めします。
時間帯による割引は鉄道のみの制度です。
その他
基本的に遅延などが少なく安心できるんですが、土日は至る所でメンテナンスが入り、運行していない区間が出てきます。バス代行はありますが、やはり不便です。
また、トイレが少ないのも注意が必要です。
特に小さな駅は土日はトイレが封鎖されてて使えないことがあります。
小さな駅に関しては改札口はなく、柱に簡易のタッチパネルがあるだけです。
タッチし忘れないように気を付けましょう。
バス
概要
鉄道が走っていない区間を含め、シドニー市内の至る所に路線が伸びているバス。短期観光ではあまり利用しないかも知れませんが、長期滞在の場合とても利用率が高くなります。
平日のラッシュ帯は結構遅れますが、日中や土日はまあバスとしてそれなりに定刻通りかなという印象です(5分前後の遅延は結構あります)
主要路線は本数がかなり多く、使用されている車両も2階建てバスだったり2両連結バスだったりでキャパが広いです。その代わり、それに見合った人の数が乗ってきますので結構混雑します。
わいがホームステイをしていたころ、ノーザンビーチのマンリーエリアからB1ラインという主要路線に乗り、シティ方面に通っていました。
そのバスは5分に1本ペースだったのにも関わらずギュウギュウ詰めで、これ以上乗せられないという理由で平気で通過していくバスもたくさんあります。(わいはそれで最大6本バスを逃し、30分もバス停で待ったことがあります)
しかし、主要路線の道路にはバス専用レーンがしっかり整備されており、ラッシュ帯の渋滞した道でも割とスムーズに進んでいきます。ここはやはりとてもインフラ整備が整った国であると感心します。
運賃
バスの運賃は以下の通り
0~3km 2.24ドル
3~8km 3.73ドル
8km~ 4.80ドル
8キロ以上は運賃は上がらないので乗れば乗るほどお得です。
まあ、あまり8キロ以上乗る機会は少ないと思います。
その他
バスに言えることはとにかく運転が荒いので乗り物酔いしやすい人は注意が必要です。
スマホとかいじっているとめっちゃ気持ち悪くなります。
また、バスに乗る時は自分の乗るバスが近づいてきたら手をあげて乗るというサインをしっかりしてください。そうじゃないと平気で通過していきます。
以前手をあげて乗ろうとしたら運転手に「君の手の挙げ方だと乗るかどうかわからんよ」と言われたことがあります。なのでしっかりあげましょうね。
シドニーの人は降りるときに大きな声で「Thank you」とか「Cheers」と言ってから降ります。「Cheers」とは乾杯の意味で使われますが、オーストラリアでは気軽な挨拶「サンキュ」の意味合いでも使われます。
ライトレール
概要
路面電車。
今はCentral駅からヘイマーケット・チャイナタウン、ダーリングハーバー、ピルモントを経由してダルウィッチヒル駅(Dulwich Hill)まで行く1路線しかありませんが、今現在新しい路線であるCBD and South East Lineを建設中です。
シドニーの南東部エリアからCentral駅を経由し、シティのメインストリートであるジョージストリートを走り、サーキュラーキーまで結びます。
https://www.mysydney.nsw.gov.au/より画像引用
おそらく開通後は通勤・通学そして観光客の足として重宝されることになります。
しかし、この建設工事は今でこそ試運転列車が試運転する程まで工事が進みましたが、本来はもっと前に開業している予定であり、めちゃくちゃ工事が遅れているみたいです。
今でも開業日時は不明ですが、11月に帰るまでに開業するかどうかは微妙な所です。
運賃
ライトレールの料金はバスと同じです
0~3km 2.24ドル
3~8km 3.73ドル
8km~ 4.80ドル
その他
道路上を走る時は遅いです。専用軌道を走る時は40~50キロくらいは出ます。
全ての駅は簡易のタッチパネルになっており、タッチし忘れに注意が必要です。
たまに車内で抜き打ち検査が行われます。タッチしてなかったらどうなるかは知りませんが、恐らく追加料金などかかるかもしれません。
フェリー
概要
世界三大美港であると同時に南半球最大の都市の一つであることから海上交通もシドニーは盛んです。ポートジャクソン湾を挟んで南側のシティと北側の各エリアにフェリーの路線が伸びています。
サーキュラーキーがフェリーの一大ターミナルで、そこから放射状に路線が伸びています。サーキュラーキーはまた国際フェリーなどの大型旅船のターミナルでもあります。
シティ方面からだとマンリービーチやタロンガズーなどの人気観光スポットはこのフェリーを使った方が早いです。
もちろん、フェリーから眺めるオペラハウス・ハーバーブリッジ・シティの高層ビル群の景色は最高で、特にどこに行くわけでも無くただ船旅を楽しみたいという人もいるんじゃないかと思っています。(なぜならわいがそうだから)
運賃
料金は以下の通り
0~9km 6.12ドル
9km~ 7.65ドル
やはりフェリーは他の3つの公共交通機関に比べると高め。
日曜日や、回数割引が適用されてからはかなりお得に乗車できます。
その他
美しいシドニーの街並みを海から見られるので、交通手段であるのと同時に観光的な要素も強いのがフェリーの特徴です。
しかし、波が高い日はバスをはるかに超える地獄が待っています。天候が悪い日はなるべく別ルートで行った方がいいでしょう。
番外編(公共交通機関以外の交通手段)
タクシー
概要
シティは東京の都心同様多くのタクシーが走っています。
シドニーのタクシーは他の世界の都市のタクシーと比べて信頼度は高く、ぼったくられたりすることはまず無いでしょう。ただ、やはり海外のタクシーであることは変わりがないので、白タク(営業許可を受けていない自家用車でタクシー営業をしているタクシーのこと)には乗らないようにしましょう。また、メーター走行していることをきちんと確認しましょう。
料金体系
https://www.taxifare.com.au/rates/australia/sydneyより引用
訳してまとめると
基本料金
・初乗り料金3.60ドル(金曜・土曜22時~朝6時は追加料金2.5ドル)
・基本距離料金は1キロ当たり2.19ドル(夜間22時~朝6時は2.63ドル/キロ)
・待機時間(低速走行時含む)0.944ドル/分
・予約する場合は追加2.5ドル
追加料金
・有料道路料金は実費(ハーバーブリッジやハーバートンネルなどを通過時含む)
・空港のタクシー乗り場から乗車の場合は空港追加料金4.1ドル
・クレジット払いは料金の5%の追加手数料
距離料金が安いので長い距離を乗れば乗るほど東京のタクシーと比べると安いかも知れません。アジアの他の都市と比べると高いですが。
乗り方
基本的に日本と一緒で道で手をあげて拾う、タクシー乗り場から乗る、予約するのいづれかです。
日本と違って自動ドアじゃないです。
注意点
まず言語ですね。
まあ、グーグルマップを使ってここに行きたいと言えば良いだけですが、何か運転手に言われたときに聞き取れないと思わぬトラブルにつながるかもしれません。
あとは運転が荒い。
アジアほどではないですが、やはり効率重視というか、速攻で運んで次の客というような流し作業なので運転は荒いと思います。
チップ文化ではないのでチップを渡す必要はありませんし、運転手側も期待しているわけではありません。が、慣習としておつりの端数を渡すのが一般的とも言われています。まあ、渡さなくてもいいです。
Uber
概要
Uberは自動車配車サービスで、スマホのアプリを利用して簡単に車を手配する事が出来ます。わい自身まだ利用したことが無いので、詳しいことは分かりませんが、シドニーでは広く一般的に利用されています。
日本ではまだ利用できる地域が狭く、また規制もあるのでまだまだ発展途上であるイメージです。
料金
詳しい料金体系は載っていませんが、一般的にタクシーより安いようです。
予約時に目的地を入力するのですが、概算の料金と経路が表示されるのでとても安心出来ます。
Uberに関してはもう少し調べてから加筆しようかと思います。
自転車
概要
坂が多いシドニーでは基本的に電動自転車じゃない限り移動手段としてはけっこうキツイです。シティ内は比較的坂は無いですが、交通量が多く信号も多いです。
あとは自転車に対するルールがとても厳格。日本も最近はかなりルールが整備されてきましたが、オーストラリアはもっと徹底しています。
基本的には自転車に乗っているのは趣味で通学通勤で使っている人、Uber eatsの配達員がほとんどです。ママチャリで母親が子供を乗せている風景は見たことがありません。
ルール
その厳格なルールですが、まずヘルメットの着用が義務です。
そして自転車用のライトもフロントライトとバックライトが必須です。
これらは着けていないと罰せられます。
バックライトは日本ではあまりメジャーじゃないですが、シドニーでは皆赤く光るバックライトを付けています。これらに関しては自転車屋さんに売っています。家電屋にはライトが売っていないことが多いです。
あとは車道を走る。これは日本と一緒ですね。
でもドライバーも日本より車道を走る意識が高いです。
自転車専用道路も結構整備されていて、走りずらいということは無さそうです。
以上。シドニーの公共交通機関とその他の交通手段の紹介でした。
随時画像を新たにあげていこうと思っています。
次回はシドニーで使われているIC交通系カードのOpal Cardについて紹介します。