海外送金はTransfer Wiseがお得で便利!その仕組みと利用方法を解説します
どうも!オーストラリアにワーホリ中のくろやんです!
今日はお得に海外送金する方法を紹介しようと思います。
長期で海外に滞在していると、一度や二度は海外送金をすると思います。
送金の方法は実にたくさんあります。しかし、それらの送金にかかる費用をしっかり調べる事でお得にお金を送金することが出来ます。
わいはすでに2回ほどオーストラリアから日本にお金を送金していますが、初めは銀行から送金し、2回目はTransfer Wiseという送金サービスを利用しました。
結論から言うと、このTransfer Wiseを利用することで、お得に海外送金をすることが出来ます。今回はこのTransfer Wiseの紹介になります。
Transfer Wiseとは
概要
Transfer Wiseとは海外送金サービスの一つで、誰でも簡単に低コストで海外送金を行うことが出来ます。主要国の通貨はほぼカバーしており、今後送金できる通貨も増えていくと思います。
銀行を通じて行う海外送金の場合、高額な手数料や煩雑な手続きがあり、それらの要素が海外送金に対する壁となっている事が多いんですが、Transfer Wiseはそれらの壁を取り除き、誰でも簡単に気軽に送金が出来るような仕組みを作ったわけです。
Transfer Wiseの送金コストはなぜ安い?
送金の仕組み
Transfer Wiseは海外送金サービス会社といいましたが、実際には海外送金をしているわけでは無く、国内送金をしています。動画があったので、それを見てもらった方がわかるかも知れません。(送金の仕組みについては0:51あたりから)
Transfer Wiseでは送金したい人同士をマッチングさせ、それぞれに国内送金をさせています。
例えば「日本からオーストラリアに送金したい人(A)」と「オーストラリアから日本に送金したい人(B)」がいるとします。
Aさんは日本円を日本にあるTransfer Wiseの口座に振り込みます。
BさんはオーストラリアドルをオーストラリアにあるTransfer Wiseの口座に振り込みます。
するとオーストラリアのTransfer Wiseの口座からAさんのオーストラリアにある銀行口座にお金がドルで振り込まれます。
一方で日本のTransfer Wiseの口座からBさんの日本にある銀行口座にお金が円で振り込まれます。
大まかな仕組みはこんな感じです。
今の説明から分かるようにTransfer Wiseを利用するには送金先の国の銀行口座を持っていることが条件になります。
お金が実際に国境を越えていないので、手数料も安く抑えられるということです。
日本国内で国内送金をするのに手数料そんなにかかんないですよね。
実際どのくらい安いのか
海外送金の仕組み
Transfer Wiseがどれくらい低コストで送金できるのかという事を説明するために、まず従来の海外送金システムについてお話しようと思います。
海外送金としては銀行から銀行へお金を送金する方法と、海外送金サービスを利用する方法の2つに分かれます。分かりやすく銀行から銀行へ送金する仕組みについて説明します。
例えば日本からオーストラリアにお金を送金する場合、日本の銀行口座にあるお金をオーストラリアの指定先銀行口座に送るわけですが、日本の銀行に送金手数料を払い、またオーストラリアの銀行には受け取り手数料を払う必要があります。
写真にもあるように、送金する銀行の口座が受け取り銀行に無い場合、中継銀行(コルレス銀行)を挟むことになりますが、その場合は中継銀行にも手数料を払う必要があります。
また、送金銀行が独自に設定している為替レートで両替するため、レートは悪く、その分損をします。
為替レートには「ミッドマーケットレート」と呼ばれる標準的なレートが存在します。
yahooファイナンスやロイターなどに表示される為替レートがこれにあたります。
本来為替レートは一つしか存在しません。
しかし銀行は独自に為替レートを設定し、その差額で儲けを出しているわけです。
この差額は「隠しコスト」とも言われており、知らないうちに銀行に取られている手数料になります。
一方、Transfer Wiseはこの「ミッドマーケットレート」を用いるため、基本的に為替レートはどの銀行や海外送金サービスよりも良いです。
送金の際にかかる手数料
まとめると、海外送金の際にかかる手数料は全部で4つあります。
①海外送金手数料
②為替レートの差額(隠しコストまたは為替手数料)
③中継銀行手数料
④受け取り銀行にかかる手数料
銀行を通して行う送金の場合、①~④の全て(③は中継銀行を挟む場合のみ)の手数料がかかります。
ウエスタンユニオン等の海外送金サービスを利用する場合、①と②がかかります。
こういった店舗型のお店は人件費と店舗代がかかっているためその分為替手数料で回収しています。
一方、Transfer Wiseは①の送金手数料しかかかりません。
手数料比較
実際にオーストラリアから日本にお金を送金する場合の手数料を比較してみます。
まずは1000オーストラリアドルを日本に送金する場合です。
下の4つはオーストラリアの大手銀行ですが、やはり銀行独自の為替レートを用いているため、ミッドマーケットレートより悪く、その分の差額が為替手数料としてかかっているのが分かります。
ちなみに、写真の比較には中継銀行手数料と受け取り銀行手数料が計算されていません。中継銀行手数料は詳しく分かりませんが、受取手数料は大体2000円以上はかかります。
これだけ見てもTransfer Wiseがお得なのが分かります。
次に10000オーストラリアドルを日本に送金する場合
Transfer Wiseの送金手数料は送金額の0.5%~2%(主要通貨ほど割合が低い)なので送金額が増えれば増えるほど手数料は高くなります。一方で銀行の送金手数料は一律であることが多いので多額になると送金手数料はTransfer Wiseの方が高くなります。
しかし、為替レートの部分のギャップもまた多額になればなるほど大きく開きますので、結局のところ比較するとTransfer Wiseの方がお得ということになります。
Transfer Wiseでの送金方法
Transfer Wiseを利用するための条件
さて、Transfer Wiseは低コストで海外送金が出来るということが分かったところで、実際の送金方法について説明したいと思います。
先ほども書きましたが、Transfer Wiseを利用する場合、送金先の国の口座があることが条件になります。あとはアカウント登録の際にパスポートが必要になります。
マイナンバーカードが必要な海外送金サービスもありますがTransfer Wiseは必要ありません。条件としてはこれだけですね。
送金手順
先日Transfer Wiseを利用してオーストラリアから日本に送金をしたので、その時の手順を説明しようと思います。
こちらが全体の流れです。
以下の手順では1番目と2番目が逆になってます。パスポートの認証時間にも左右されますがわいは1時間ほどで全てが完了しました。
アカウント作成後はもっと短時間で送金手続きが出来ます。
【手順1】送金金額の設定
まずTransfer Wiseのホームページにアクセスするとこの画面があるので送りたい額をそれぞれの通貨で選択・記入します。
金額と通貨を記入するとすぐ為替レートと手数料が表示され、同時に着金予定日も表示されます。
節約できる金額と出ていますが、これは各金融機関を利用した場合と比較してしています。
比較してみると、やはり為替レートがとても良いのでかなりお得ですね。
送金をクリックし、次に進みます。
【手順2】アカウント作成
アカウントを作っていない場合ここでアカウントを作ることになります。
ここからは英語版の方で登録したので、画面上は英語になりますが、日本語に対応しているので安心して登録できます。
ちなみに、前の画像と別の日に登録をしたため若干レートが変わってます。
【手順3】受け取り口座情報の入力
アカウント情報登録は氏名・生年月日・電話番号・住所のみです。後ほど受け取り先の口座の情報を入れます。
次に誰宛に送るかを選択します。
送金先の自分自身の口座に送るなら一番左のMyselfを選択、誰かの口座に送るならSomeone elseです。Someone elseの場合、当然ながらその人の口座情報を知っておく必要があります。
次に送金先の口座の情報登録です。
最初のaccount holderは名義人の名前です。上の注意書きにもあるように、正確な名前を打ち込むので日本の銀行口座の場合カタカナになります。
英語に釣られてローマ字で書かないように気をつけてください!(海外の口座を登録する際は恐らくローマ字表記だと思います。)
銀行名や支店名はタグを選択するときちんと該当するものが出てきます。SWIFTコードは不要なので分かりやすいです。
【手順4】本人確認をする
その後パスポートによる認証があります。
パスポートの顔が写っているページの写真を貼りつけます。認証はとても早く、わいの場合は10分もかかりませんでした。
【手順5】送金する
ここまで終えると、確認画面が出てきます。
よく確認し、次に進みます。
次に送金方法の選択です。銀行口座から送る場合一番上のBank transferを選択してください。送金方法によって着金日や手数料が多少変わります。
他の送金方法の詳細がわからなくて申し訳ないですが、特段どれがお得というわけでもないので、お好みの送金方法を選んでください。
銀行口座からどの手段を用いて送金するかの選択です。オーストラリアの銀行はインターネットサービスが発達しているので基本オンラインバンキングが一番便利です。
銀行の選択。
基本オーストラリアで口座を開く場合この4つのうちどれかになります。
最後にオーストラリアにあるTransfer Wiseの口座情報が出てくるのでそこにお金を自分で振り込みます。
ここが他の手順と違うところで、結構忘れがちです。
注意書きにあるように、口座番号(Account number)や銀行コード(BSB code)の他にPayment descriptionが必要になります。
Payment descriptionは実際にオンラインバンキングから振り込む手順を行うときに入力する欄が出てきますのでそこに入力してください。
振り込みが終わったら送金手続きは終了です。
あとはTransfer Wise側が振込着金を確認後、日本のTransfer Wise 口座からわいの日本の銀行口座に振り込まれることになります。
実際にわいの日本の銀行に着金されるまでわずか2日しかかかりませんでした。その間の過程は逐一マイページから確認することが出来ます。
わいの送金失敗談
無知過ぎた最初の送金
日本でのもろもの支払いが予想より高くなり、日本にいる妹にお願いして支払ってもらうことになったわけですが、お金を妹の口座に送金する必要がありました。
わいは1回目の送金を銀行間を通じて行ったんですが、手数料等もろもろ含めかなり損をしました。もっと早くTransfer Wiseの事を知っておけばと後悔しています。
オーストラリアのCommonwealth銀行のネットバンキングから日本の三菱東京UFJ銀行に送金をしました。
送金する際、Commonwealth銀行の送金手数料が6ドルでした。
確かに為替レートは悪かった(確か1豪ドル72円ほど)ですが、一見するとこの6ドルしか手数料がかからないと思ってしまいます。
ここが銀行間の海外送金の悪い部分で、トータルでかかる手数料費用が本当に分かりにくいです。
受取手数料の存在に気づいたのは実際にUFJの銀行にお金が着金されてからでした。
もちろん、UFJのホームページには受け取り手数料の事が書かれているわけですが、Commonnwealth銀行のネットバンキングにはUFJの手数料のことなんて一切書かれていません。
また、ワイの認識では為替レートが悪いのは送金をする際に仕方がないことだと割り切っていましたが、まさか正規のミッドマーケットレートで送金できるサービスが存在するとはこの時は思っていませんでした。
実際の送金金額とやりとり
Commonwealth銀行のネットバンキングから410ドルを日本に送金しました。
手数料が6ドルなので実際に416ドル口座から引かれることになります。
為替レートが72円程(その時のミッドマーケットレートは75.5円ほど)だったの29024円が日本の口座に振り込まれるものと思っていました。
見て分かる通り、この画面だと29024円が日本の口座に振り込まれるものだと思いますよね。日本の銀行の受け取り手数料がかかるとは一切ここでは書かれません。
この時点ではわいは29024円が振り込まれるものだと思っていました。
しかし、数日たって着金できているか確認するとなんと25024円。
4000円は一体どこに消えたのか?
ここで4000円分のギャップに気づく。
Commonwealth銀行と三菱東京UFJ銀行の間には中継銀行を挟まないので、そこに手数料は発生しませんでしたが、UFJ側で受け取り手数料が4000円ほど発生していたわけです。
受け取り手数料の存在に気づく瞬間
概算ですが、416ドルをTransfer Wiseで送金していた場合、送金手数料が恐らく5ドルくらいでレートが75.5円ほどだったので約31000円送金できたわけです。
こんな少額でも6000円ほどの差があるわけです!
自分の無知さ加減にあきれました。
同時に同じ思いを他の人にはしてもらいたくないですね。
まとめ
というわけで、海外送金にはTransfer Wiseを利用することを強くオススメします。
シェアメイトのトルコ人もこのTransfer Wiseを利用してトルコにお金を送金していました。
海外送金というのはあまり慣れない手続きで、知識もあまりなければやり方も分からないと思います。
特に親からお金を送ってもらう場合、親世代はもっとこういった送金サービスの知識に疎いと思います。Transfer Wiseは日本語のホームページも充実しており、Q&Aで分かりやすく疑問にも答えてくれています。
詳しくはホームページを見てもらえれば分かると思います。
海外送金をする際はお得で気軽に行えるTransfer Wiseを是非利用してみてください