英語語学学校のクラス分けとレベルと授業内容 アドバイスなどまとめて紹介します
どうも!オーストラリアにワーキングホリデー中のくろやんです!
語学学校もいよいよ来週で終わりです。恐らくわいはUpper-Intermediateクラスで卒業することになります。
ちなみに、このクラス分けですが一体どういう基準で分けられていると思いますか?
これから留学やワーキングホリデーなどで語学学校に通う人は気になると思うので、今回は語学学校のクラス分けについて詳しく紹介したいと思います。
ちなみに、今回紹介するクラス分けはわいの学校のクラス構成に基づいているので、他の学校と多少違う可能性があります。ご了承ください。
※長文なので、時間が無い場合は自分に当てはまりそうなクラスだけ見る事をオススメします。
クラス分け構成と授業
わいの学校では以下のクラスを設けています。
Elementary
Pre- intermediate
Intermediate
Upper-Intermediate
Advenced
シドニーにいる日本人から聞いた話ではElementaryの下にBeginnerがあったり、Intermediateの中でも2つにクラスが分かれる学校もあるみたいですが、大体はこの基準です。
とりあえず、Beginnerを含めた6つのクラスについて、それぞれのレベルと授業内容(内容については友人や講師から聞いただけのものもあります)を解説します。
Beginner
まずほとんどの日本人が入ることのないBeginnerクラス。というかこのクラスを設けていない学校が多いです。なぜならABCとか数字を1から10まで数えましょうなどのレベルから教えるクラスだからです。
もしかしたら私ここかもという人がいたら、とりあえず日本を出国する3日前からでも良いので勉強してこのクラスを避けてください。学費の無駄です。
このクラスの生徒のレベル
単語・文法・・・超基本単語も怪しい。文法はほぼ知らない
リーディング・・・多分読めない
ライティング・・・基本単語もスペルミスする
リスニング・・・断片的に単語が分かる
スピーキング・・・自己紹介はなんとか
※わいの学校には存在しないクラスなのでよく分かりません。母国で1ミリも英語を勉強していない人とかが入る。正直どうやって入国税関をくぐりぬけたのかわからん。
授業内容
授業内容は先程言ったとおり、ABCとか数字の数え方から入り、挨拶、基本単語(Appleとか)を勉強しましょう!です。子供が通う英会話の習い事ですね。
Elementary
基本単語は知ってる、挨拶も出来る。ただ、文法はほとんど分からない、会話も単語を羅列してなんとか伝えられるといった人が入るクラス。
このクラスの生徒のレベル
単語・文法・・・基本単語は分かる。過去形・未来形を使い分けられるかどうか
リーディング・・・簡単な文章は読めるが、いちいち単語がわからずつまづく
ライティング・・・自己紹介くらいの文章は書けるがスペルミスするし文法ぐちゃぐちゃ
リスニング・・・先生からの基本的な質問を聞き取ることができる
スピーキング・・・昨日の出来事を簡単な言葉で表現できる。時制はしばしばミスる
授業内容
授業内容はまず文法が中心です。
文法だと例えば過去形はwasとかdid使いますよ〜だとか、三人称単数ってのがあるんだよ〜などです。
時制は過去形未来形現在進行形とかはやりますが完了形は恐らくこのクラスでは取り扱いません。
ライティングは基礎の基礎でおそらく授業中に課題として出されることは無いと思います。あっても自己紹介とか?
スピーキングアクティビティはクイズ形式でこの単語知ってる?とか覚えた過去形の文法で昨日の出来事を発表しましょう。などです。
スピーキング、リスニングに関しては基礎の慣らしとしては日本人にとっては悪くないのかも知れませんが、文法に関しては正直呆れるほどつまらないと思います。
中学1年2年で習う事を一日の授業の大半をかけてやるので、やはりこれも日本でわずかなスキマ時間を見つけて一ヶ月やるだけで避けられるクラスです。
Pre-Intermediate
日本人が最初に割り当てられることが多いのがこのクラス。言い換えると出来ればこのクラス辺りから入っておきたいところ。
でないと学校にわざわざ来て学ぶ価値を見出せないからです。
このクラスの生徒のレベル
単語・文法・・・基本単語はマスター。少し難しい単語も知っているが使いこなすまでにはいかない。文法も中学1~2年までに習う文法をそれなりにカバー出来ている
リーディング・・・センターレベルの文章はなんとか読めるが単語は依然わからないものが多い。ただ前後の文章から推測する能力がある
ライティング・・・簡単な文章なら書けるが、時制・三単現もろもろ怪しい。
リスニング・・・ゆっくり話してくれれば英語オンリーの授業でもそこまで苦労することはない。
スピーキング・・・簡単な自分の意見を言える。何かを説明する際に簡単な言葉をつかって相手に理解させることが出来る。ただし、頭で変換するのに時間がかかりしばしば言葉に詰まる。
このレベルの生徒と授業を受けたことがあるので、主観も入っています。
ただし個人差があり、文法は得意だがスピーキングが苦手という人もいれば、文法が苦手だけどスピーキングはなぜかスムーズというような違いもあります。
大抵その違いは出身国によってグループ分けされます。
個人差について
今説明した個人差ですが、アジア系とヨーロッパ南米系とでは得意分野苦手分野にはっきりとした違いがある傾向にあります。
一般的に
アジア系・・・文法、リーディング、ライティングは得意 リスニング、スピーキングが苦手
欧州・南米系・・・リスニング、スピーキングが得意 文法、ライティングが苦手
という傾向があります。なぜでしょうか。
わいが考えるに以下の理由があります。
・アジア系(特に日本とか韓国)は受験対策の為文法単語、リーディング、ライティングに重点を置く教育方針である。
・英語との言語性質が全く異なり、慣れるまでに相当な時間がかかる
・欧州南米系の母国語は英語と似ている部分が多い。
・南米の人は性格的な問題でとにかく文法がむちゃくちゃでも話しまくるのでスピーキングの伸びがはやい
などです。
3カ月間南米系の生徒と授業を受けてきて感じたことなので、間違ってはいないと思います。他にも何か原因はあるかもしれませんが。
この個人差の違いによって、クラス内でそれぞれ自分が伸ばしたい分野が異なるということですね。
南米系の生徒はとにかく文法を勉強したいので、よく文法の授業が延びます。日本人は逆でもっとスピーキングアクティビティをしたいと感じます。
南米系の生徒が多く在籍する学校では注意が必要です。出来ればIntermediate以上のクラスから入り、ある程度文法も把握している生徒と授業を受けた方がいいです。
その分、スピーキング、リスニングの勉強では苦労することが多いですが、間違えることを恐れる必要はないですし、そこを伸ばすために学校に通っています。
有意義な語学学校生活を送るために、一つでも上のクラスに入ることを意識しましょう。
Intermediate
わいが最初に入ったクラス。
他の生徒のレベルも分かるのでうまく説明できると思います。
欲を言えばここからスタートしたいですね。
理想はここで英語の環境に慣れ、次のUpper-Intermediate以降で英語力を伸ばすという流れです。
わいの場合はワーキングホリデーで学校に通える上限期間の4カ月のうち、2カ月をIntermediate、残り2カ月をUpper-Intermediateで学んでいます。
学生ビザの場合、5カ月以上学校に通えるので、それ以降Advencedクラスに上がるチャンスもあると思います。
個人的にはAdvencedクラスに上がりたかったですね。
このクラスの生徒のレベル
単語・文法・・・単語は幅広く知っている。文法も中学英語文法はカバーしている。南米系は文法が弱く、完了形やら受身文の分野でよく授業が詰まる
リーディング・・・センターレベルの文章なら苦労せず読める。アカデミックな文章も単語を推測しながら時間をかけて大まかな意味を理解できる
ライティング・・・エッセイもしっかりしたロジックで書ける。時制はまだ間違えることがある。関係代名詞や助動詞などの文法、形容詞、副詞のボキャブラリーも多少はあるので、それらを使ってそれらしい英作文を作れる
リスニング・・・先生の会話はしっかり理解できる。生徒間でのグループワークもスムーズに進められる
スピーキング・・・自分の意見を言える。何かを説明するのにも苦労は少ない。難しい話題を取り上げて意見を述べる際は時間がかかったりする
ちなみに、先生が授業中に使う英語は一般英語で、スラングやよく使う表現は避けます。(もちろん癖でたまに出る人もいますが・・・)
例えばwannaとかgonnaとかですね。
一般英語では無いので先生は基本的にこれらの表現は教えません。ネイティブは多様します。
ここで何が起こるかというと、先生の英語は大体聞き取れるのにネイティブの英語は聞き取れないという現象ですね。
もちろん方言とかの標準英語と違う発音とかも原因ですが、そもそもネイティブは話すスピードが速いし、gonna,wanna使うしスラングも使うし、単語と単語間の発音の省略など色々トリッキーです。
これらのネイティブ英語に慣れるには海外で仕事をして現地の人と会話をする経験を積む必要があります。だから仕事は重要なんです。
授業内容
授業の半分は文法とボキャブラリーを取り扱います。
関係代名詞、比較級、助動詞、仮定法などを学び、ボキャブラリーに関してはその日に扱うトピックに関係する単語や熟語を皆で確認していくような感じです。
このレベルになると、覚えたての文法や表現を使ってグループワークや簡単なディスカッションを行うこともあります。
このスピーキングアクティビティはわいにとっては一番有意義な時間でした。
しかしながら、文法の授業に関しては多少退屈です。確認にはなりますが、正直自分で勉強すればいいことですしね。
授業中は常に会話が行われているのでその会話についていければ退屈になることはありません。ただ、南米の陽気な雰囲気についていくのは正直大変です。
ライティングの時間もあり、先生から与えられたトピックについて150字程度で書く練習をします。
ちなみに、とある日の授業のテキストがこちらです。
この日はメディア関係のトピックを取り扱っています。
まず導入にクラスメートと普段どんなメディアを利用しているか話し合います。
そのあと、メディア関係の単語について学びます。
受験英語の単語帳には載っていないが、日常生活でよく使う単語が多いです。
soap operasとかsitcomsなどあまり日本では聞かない単語もあり、ボキャブラリーは増えます。
この日の文法は感情を表す形容詞のed形とing形の使い分けでした。
こんな感じです。
ちなみに、わいの学校はテキストを使う授業が3時間、その後にテキストを使わない会話中心の授業が1時間あります。会話力を伸ばしたい人にとっては時間配分を逆にしてほしいところですが、最初の授業でもバンバン会話するのでそこは心配ありません。
Upper-Intermediate
今のわいのクラスですが、けっこうハイレベルです。
社会問題やよく議題にあがるトピック(環境問題やら死刑制度是非など)についての討論の時間でもしっかり自分の意見を伝えられるスピーキング力があります。
そんなクラスでスピーキング力リスニング力が確実に劣っているわいですが、日々全力で食らいついていってるので日々英語力が上がっていると実感します。
このクラスの生徒のレベル
単語・文法・・・時制、助動詞、関係代名詞などの文法は一通りマスターしており、会話でも使いこなせるがたまにミスる。ボキャブラリーは豊富だが学術的な単語や固有名詞は知らないことが多い
リーディング・・・難解な文章も何とか読める。IELTSのリーディングを取り扱うこともある
ライティング・・・結論・2~3の理由付け・結論再主張という英作文の構成で難解なテーマに対する自分の意見を書くことが出来る。文の内容は簡単なものが多いが、文法ミスやスペルミスは多くない
リスニング・・・授業中の先生の言葉はほぼ全て理解できる。中にはネイティブスピードにもついていける人がいる
スピーキング・・・会話が途切れることなく続く。日常英会話でそこまで困る事が無くなる。言い表せない表現も別の表現を使って的確に相手に伝えられる。
ちなみにこのクラスあたりからちょくちょくIELTSやケンブリッジ英語検定のテスト対策などもします。特にその後海外の大学進学や英語圏の国の永住権取得を目的としている人は高いレベルを目指しています。
IELTSの基準ですが、Upper-Intermediateクラスは5.0以上のスコアを取得できる生徒が入ることになります。ちなみに、学校内でIELTSのプレテストをしたことがありますが、5.5だったので大体この水準はクリアしてることになります。
授業内容
ある日のテキストの内容です。
この日の授業は火星移住計画の為に地球のどこかの砂漠地帯で10年間自給自足を行うというプロジェクトに連れていく人をリストから選ぶという授業でした。
まず、前ページに人の性格を表す形容詞の勉強をし、その後リストに書かれているその人の特徴などを考慮して、クラスメートと3つのグループに分かれグループ内で誰を連れていくか議論します。その後選抜したメンバーを理由含め発表し、その後グループ間で結果について議論します。
その後、ライティングタスクをします。
自分がそのグループに参加して1カ月が経ち、家族に手紙を書くことが許されたという想定で、その手紙を書くという内容です。
画像の通り、書くべきトピックが与えられています。
ちなみに、各ユニットごとに取り扱う文法はありますが、確認程度にさらっと触れる程度です。いちいち詳しく教える事はなく、皆が分かっていれば飛ばしたりします。
その他にも、たまにプレゼンを行ったり、TEDなどの学術的なスピーチを観てその要約や感想や自分の意見を発表したりもします。
結構集中していないと置いていかれる時があるので、学校が終わると結構疲れます。
でも、有意義な時間を過ごしていると感じます。
生徒間でのコミュニケーションも活発で皆仲が良いです。
Advenced
ほとんどの学校ではここが最上級クラス
皆普通に話せます。ネイティブっぽい発音やスピードで話せる生徒もいます。
検定試験対策コースと併用されることが多く、試験対策の授業もよくやります。
このクラスの生徒のレベル
単語・文法・・・文法は一通りマスターしている。単語も難しい単語をたくさん知っている。知識として、スラングやネイティブが使う表現などもよく知っている。
リーディング・・・難解な文章も読める。英字新聞などもそれなりにスムーズに読める。
ライティング・・・エッセイも様々な表現を用いて的確に自分の意見を書くことが出来る。文法ミスもほどんどない
リスニング・・・ネイティブスピークも聞き取れる。
スピーキング・・・話し方がネイティブっぽい。発音もきれい
Advencedクラスの人との合同授業があるので、彼らの英語能力を観察した結果がこんな感じです。
授業もその先の検定試験の対策を頻繁に行います。
授業内容
外から見た感じだと、常にプレゼンや討論で発言をする機会があります。
文法の授業をわざわざ時間をとってやることはなく、その都度触れていくような感じです。
ハイレベルであることは間違いないですが、ここまでの領域にいくと色々な考えを自由に他の生徒と共有できるので楽しいと思います。
実際、このクラスのクラスメートは皆本当に仲が良く、休憩時間もものすごく話し合っています。
まとめ
気が付いたらかなり長文になりました。
とりあえず、要点をまとめると
最低でもPre-Intermediate、出来ればIntermediateレベルから始められると良い
本格的な英会話授業が展開されるのはUpper-Intermediateクラスから
Upper-Intermediateクラス以降からは検定試験対策も行われる
こんな感じです。
どうすればIntermediateクラス以上から始められるか気になる所ですが、それは別の機会に詳しく話すとして、とりあえず、日本で出来る勉強は出来るだけ日本でやってくださいということですね。
参考になれば幸いです。