フリーターについて考えてみる ~フリーターの歴史とわいの見解~
どうも!人生限界ブロガーのくろやんです!
先日、Twitterで回ってきた画像の中に気になる画像があったので思わずスクショしてしまいました。
時代はよく分かりませんが、雰囲気的にバブル期の頃でしょうか。
フリーターに関する特集ビデオで、詳しい内容までは不明ですが、パッケージの見出しやら写真などから何となく概要は掴めてきます。
わいが驚いたのはフリーターという職業がとても好意的に表現されているということです。
今のフリーターのイメージとは真逆に捉えられていますね。
そこで疑問に思ったんですが、なぜフリーターのイメージがこの約30年の間に大きく変わってしまったのでしょうか。
自分なりにフリーターの歴史を調べて感じたこと、思ったことを今日は書いてみようと思います。
フリーターの歴史
フリーターの成り立ち
フリーターという言葉が最初に出たのは1987年頃と言われています。
「フリーター」という映画も制作されるほど当時は一つのブームになっていたようです。
会社に縛られず、自由に生きていくというライフスタイルが当時は斬新で、とてもカッコイイと思われていました。
バブル景気ということもありアルバイトの収入だけで十分生活していけることも要因の一つだったようです。掛け持ちなどすればサラリーマンの収入を超えることも多かったようですね。
世間のフリーターに対する評価も悪くなかったようです。
活気に満ち溢れた若者が多く、それでいてただ目的もなくバイトをしているわけではなく、自分のやりたいことに向かってお金を貯めたりスキルを磨いたりする人がとても多かったためです。
求人誌にもそれが反映されていて、当時の求人誌はジャンプ並の厚さとボリュームがあったようです。
バブル崩壊と就職氷河期の到来
やがてバブルが崩壊して就職氷河期を迎えます。
今まで夢追い人や自由を求める人の職業として認知されてきたフリーターが、就職氷河期によって就職できない人の最終終着点という認識に変わってきました。
また、フリーターとして生計を立てていくことが徐々に難しくなってきて、職の選択肢も狭まってきました。
安定した収入と雇用形態のある企業の正社員または公務員の評価が高まり、相対的にフリーターに対するイメージが悪くなってきたのがこの時期からのようです。
フリーターの高齢化、そして現在
長い不況時代から就職難が続き、正社員を目指していたフリーターも歳を重ねていくようになります。
今でこそ就職率が改善し、フリーターの数が減ってきてはいるものの、30代や40代といったいわゆる中年フリーター(厳密には34歳以上はフリーターと呼ばないみたいですが)と言われる層の就職率の改善にまではなかなか至ってはいません。
このことによってフリーターの高齢化と二極化が進んでいきました。
二極化というのは、フリーターの年齢層にも幅が出てきたということです。
若いフリーターと中年フリーターの大きな塊ができ、中間年齢(大体25~30)が少なくなってきています。
フリーターの高齢化によって世間のフリーターに対するイメージはますます悪くなっていきました。
就職できず、高齢化するフリーターのギリギリ生活
会社をクビになり、家族を養うためにバイトを掛け持ちする人
親の介護と低収入・不安定な雇用の二重苦
こういった題目のニュース特番、よく見ますよね~。
これにより現在のフリーターのイメージが定着していきました。
フリーターは悪いことなのか
人生限界兼フリーターのわい視点からフリーターについて考えてみました。
結局、フリーターというのは悪いものなのでしょうか。
一言で言うと、フリーターは別に悪いことではないと思います。
もちろん、フリーターを選んだ理由がに大きく左右されるんですけれども。
皆さんがフリーターに抱くイメージは様々だと思いますし、どう思うかは自由ですが、見下すような考え方を持っている人は今すぐその考え方を捨てた方が良いと思います。
仕事に貴賎は無いと思いますし、基本的に現場の最前線で働いていることが多いのはフリーターです。
企業もある程度フリーターでもっているところもたくさんありますからね。
今は人手不足で飲食を始めとするサービス業が大変な状況にあるのも事実です。
もちろん、何かしら将来の目標を持っていて、仕事もある程度柔軟に予定が組める非正規雇用を敢えて選んでいる人もたくさんいます。
わいも基本そういう人間なので、仕事を退職して間もなく1年半が経ちますが、新たに就職しようとは今の時点では思っていません。
「とりあえず正社員に」という考え方は危険
世の中がとにかく、正社員が一番という考えで浸透しているので、今の学生の間では「とにかく正社員にならねば」という気持ちになっています。
正社員にならねば終わりみたいな極端な考え方もあるそうです。
フリーターでも死にませんよ?
最悪、ニートでも死にません。
日本はそれだけ社会保障も手厚く、単純に言うと簡単には死ねない国です。
なので、フリーターが嫌だからとりあえずなんでもいいから正社員にという気持ちになるのだけはやめましょう。
望んでいない企業で長時間労働を強いられて辛い思いをするだけです。
フリーターでいられるのも限界はある
日本いる限りはフリーターでもニートでも死にません。
ただし、生活にはある程度苦労すると思います。世間の目も歳を重ねるごとに冷たくなってきます。
今、26歳のわいには幸いなことに自分のことを心配してくれる友人やバイト先の上司もいます。ただし、これが4年後の30歳になったときに今のままの状態で同じように心配してくれたり、気にかけてくれたりすることはまず無いと思います。
そういった意味でも、フリーターもある程度年齢を重ねる前にも脱出した方がいいかもしれません。
わいはまだですが、フリーターとして年齢を重ねていくと、今まで夢として描いていたものの道がやはりどんどん狭まってきます。
そして、次第に夢や目標へのあきらめの思いが強くなり、就職もどんどん困難になっていく。負のスパイラルに陥ります。
現実的な目をある程度は身に付けないといけないです。
30歳になるくらいには安定した職につくべきではあると思います。
ただ、これはわいの考えなので、皆さんがどう思うかは自由です。
わいはこの残りわずかな年数で自分の今できる事を精一杯やろうとしています。
フリーターとフリーランスの違い
そんなわけで、わいは現在のフリーターというステータスから、フリーランスというステージに上がろうとしています。
フリーターとフリーランス、正社員じゃないというところから、皆さんはどちらも同じだと思っているかもしれませんが、中身は色々違います。
フリーランスとはフリーターよりも自由です。
好きな場所で好きな時間だけ働くというのがフリーランスの最大の特徴です。
バブル期のフリーターはむしろ、現在のフリーランス的なポジションであったのではないかと思います。
会社に縛られずに自分の好きなように働くスタイルであるフリーランス。今は日本にも浸透してきている考え方ですし、今後さらに一般化してくると思います。
もちろん、フリーランスになるには特別な技能や才能が必要です。
わいには今、そのようなものは備わっているとは思いません。
ただし、努力次第では技能もついてくるし、結果が出ればフリーターの何倍も稼ぐことができます。
好きな時間に好きな場所で、しかもやりたいことが出来るとなればこんないいことはありません。
まとめ
話が少しずれましたが、生き方は人それぞれです。
正解なんてありません。
より良い生き方というのはありますが、それが必ずしもその人にとって良い選択なのかというものあります。
かつてフリーターが理想像とされていた時代もあります。
時代とともに、理想とされている生き方や職があります。
今後も時代は大きく変わっていく中で、理想と呼ばれる生き方をしていきたいと思います。
自分がそんな生き方をできるようになればぜひ皆さんの手本になれるようになりたいですね。