くろやん☆ワールド

「人生を楽しく!やりたいことをやろう」そんな人のためのブログ

わいが体験したブラックバイトのすべてを紹介します

くろやんです。

学生時代はとにかくお金が無く、アルバイト漬けの日々を過ごしていたわけですが、一度超絶ブラックバイトに入ってしまったことがあります。

 

おそらく様々なブログでブラックバイトやブラック企業に関する記事を見たことがあると思いますが、こういった会社は本当に存在しているんですよ。

 

 

今日はちょっとその話をしようと思います。

 

 

 

 

 

好条件の求人、そして面接まで

 

大学2年に上がる直前の春休み、長い休暇を効率よく稼ぎたいと考えていたわいは以前より勤めていたコンビニバイトに加えてWワークのできる仕事を探していました。

 

求人誌を眺めていたらとても良い条件のものが一つ、求人スペースも広かったのですぐに目が留まりました。

 

 

某居酒屋チェーンが経営する牛丼のお店です。確かに当時はすさまじいペースで新規店をオープンし、他の大手牛丼チェーンを脅かすほどの勢いがありました。

 

 

そしてその後すさまじい勢いで衰退していきました。今は都心に数店舗を残すのみだったと思います。

 

ちなみに、その店の求人スペースには

 

 

 

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新規店大量オープン!オープニングスタッフ大量募集中!

シフト自由!週1から一日3時間~!学生・主婦も大歓迎!

3か月ごとに昇給あり!頑張り次第で半年後には時給100円アップも!

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といった文言

 

 

今思えば典型的なブラックバイトの募集文句です。

ここで「圧倒的成長」とか「アットホームな職場」とかの文言が加われば役満確定。情報強者ならまず避ける求人です。

もちろん、当時情報弱者だったわいはこの求人に飛びついたわけです。これが悲劇の始まりでした。

 

 

 

面接はとある都心の本社ビルの駐車場スペース

もっと他に良い場所があるだろと思いましたが、新規開店ラッシュによるオープニングスタッフの一斉採用面接だったのでまあそこはしょうがないかなと思いました。

 

 

問題は面接に来ている人たちです。

 

 

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まず会場に日本語が聞こえてきません。

中国語、韓国語、東南アジア諸国のどこかの言語・・・

 

かろうじて聞こえる日本語の方に目をやると、年金受給者レベルの年齢のおじいちゃん、金髪ピアスの兄ちゃん、ハイパー根暗オタクetc

 

 

普通の大学生やらパートおばちゃんはほぼ皆無でした。

 

 

 

 

オープニング前研修、そして飛び交う怒号

 

めでたく採用され、自宅から一番近い店舗に配属されたわけですが、オープニングまでの間の研修がまたひどかった。

 

まず、一番最初に店長の紹介がありました。

 

 

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26歳。さわやかそうな若手店長。

ここにきてようやくまともな人間出てきました。

 

 

研修中は本部からマネージャーも参加。しかしこいつがやばかった。

 

 

まずは基本接客用語の唱和。

挨拶を覚えるところからです。

コンビニバイトをやっていたので、そのあたりは問題無かったのですが、なんせ周りの半分以上が外国人だったため、まずここでしばらく時間がかかりました。

 

するとマネージャーが店長を裏に呼び出します。

 

 

聞こえてくるのは怒号。

明らかに叱るを超える勢い、恫喝レベル

 

研修が予定通りに進まないことに対するものだとは思ったが、外国人相手にここをさっさと終わらせるのは難しいし、店長の責任とかそういうものじゃないと思うんですがね。むしろ外国人大量採用した本部のキミたちの責任だと思うが・・・

 

 

そんなこんなで、その後も度々裏で怒鳴られる店長を見ながら研修は進んでいきました。

 

 

自己紹介時にはさわやかだった店長も

 

 

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研修終了直後にはかなり疲れ切った様子でした。

 

 

 

 

 

開店!そして初出勤!

 

少しでも効率よく働きたくて、夜勤帯を担当することになりました。

都心から少し離れた場所に店があったため、深夜の客入りは少ないですが、その時間帯に店内の清掃、什器の清掃、ピーク時の具材の下準備などやることはそれなりにあります。

 

もちろん、スタッフは全員初心者でわからないことは多いので、店長とマネージャーがしばらくは交代交代で一緒に入ってくれるという話でした。

 

わいの初出勤は開店3日目。わい・おばちゃん(日本人)。店長というメンツの予定でした。オープニングスタッフとして頑張ろう!と意気込みいざ出勤です。

 

 

 

・・・。

 

 

店内は程よく客が入ってます。

しかし、様子が変です。4人態勢のはずの夕勤帯に2人しかいません。

 

店長の姿は無く、マネージャーもいません。

 

客は商品提供の遅さに苛立った様子。

 

とりあえず、時間までおばちゃんを待っていたが一向に来ず、不安になっていた時ようやく控え室の扉が開きました。

 

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ん?

 

 

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誰?

 

 

 

風貌は明らかに外国人、しかも事前研修では一度も見たことがない。

名刺には「アルジュン」という名前。こいつは一体なんだ?

 

時間になって来たのはアルジュン君一人。おばちゃんはともかく、店長もいない。

耐えかねたわいは夕勤の交代の人(中国人)に話を聞いてみた。

 

 

 

中国人同僚「アア、店長ハ倒レタヨ、2日寝ズニ働イテタカラ」

 

 

 

 

 

 

倒れた?

 

 

 

 

 

 

2日間ぶっ続けで働ていたのか?

マネージャーは?交代制じゃなかったのか?

 

というかおばちゃんはどこだ?おばちゃん!おb・・・ババア、オイ!?

 

 

結局ババアは当日バックレをかましていた。

人生経験が長い分、ただならぬこの仕事のヤバさを事前に察したのだろう。

 

バックレとはせこい手口だが、正直これが正解である。

これから起こる魔の夜を過ごさなくて良かったのだから・・・

 

 

 

 

アルジュン君との魔の夜

 

アルジュン君はネパール人。カトマンズ出身。来日3か月目。

永福町在住で普段は吉祥寺のお店で働いている。

 

吉祥寺での経験は2週間で、少なくともわいらより経験が長いということで、本部から緊急招集がかかったらしい。つまり、彼がヘルプということになる。

 

2週間ってそんなに変わらんやろ。出勤数で言ったら6~7回程度。

しかも夜勤は初めてだという。こんなんヘルプじゃねえ。

 

しかも日本語が出来ない。必然的にわいがカウンター。アルジュン君がキッチンということになる。22時から6時まで、彼とタッグを組みこの状況を切り抜けるわけだ。

 

 

23時~1時

 

この時間までは電車が動いているのでお客様もまばらながらやって来る。

注文を受け、アルジュン君に渡す。キッチンの仕事は特に問題ない。しかし、忙しくなるとテンパる癖があった。

 

深夜で提供時間が遅いのはさすがに問題がありすぎるのでキッチンのヘルプに行く。

 

 

わい「アルジュンさん!しゃもじ取って」

アルジュン君「シャモ・・・ジ?」

わい「そうしゃもじ!ごはん盛るから、肉の焼き加減見て!」

アルジュン君「シャモジ・・・ッテ何? シャモジ・・・ドコ?」

 

 

 

・・・。

 

 

そんな時である。

牛丼と一緒に提供する味噌汁メーカーの味噌が切れたのだ。

 

実は研修では味噌の取り換えをやっていない。(挨拶研修などに時間がかかりまくったため)

アルジュン君に一応聞いてみたが、彼も知らない。 ヘルプなのか本当に?

 

 

なので、0時以降本来提供されるはずの味噌汁は無しになった。

 

 

 

1時~3時

 

お客さんもほぼ来なくなり、この時間からは店内の清掃。什器の清掃。

溜まった食器の片づけなどの時間になる。

 

一息ついたと思いきや、本来やるべき肉焼き器の洗浄方法が分からない。

アルジュン君ももちろん分からず、下手なことやってぶっ壊してもシャレにならない。

 

そういえば、店長とマネージャーの電話番号が控え室にあったはず。。。そう思い、かけてみたがもちろん繋がらず・・・。仕方ないのでピーク時に備えて具材の下準備を始めた。

 

 

 

3時~5時

 

券売機の清算業務。

実はこいつも教えてもらってない。

 

控え室に券売機の清算の操作方法の紙があるのでそれを見てやれるとアルジュン君がいう。なるほど!なんとかそれでやってみよう!と控え室からマニュアルを取り出す。

 

 

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完全終了。

頭の上にGAME SETの文字が浮かんだ。

 

 

清算が出来ないと一日の売り上げ収入も確定できない。

なんとなくヤバそうだったのはわいにもアルジュン君にもわかっていた。

 

しかし、どうすることもできない。

もちろんこのままピーク時に回すのは日勤の人に申し訳が立たない。

 

 

 

取るべき道は一つしかなかった・・・。

 

 

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閉店。

 

 

オープン3日目にして24時間営業の看板を下ろした。

 

もともと、研修もろくに受けてないわいとネパール人をタッグで組ませるようなガサツな会社である。もうヤケクソである。

 

とりあえず、マネージャーか店長と連絡が取れるまでは閉店。

この時間に仕込みをすることにした。

 

 

静まり返る店内。

アルジュン君とわいの2人で黙々と肉を並べる・・・

 

わい「アルジュンさんはなんで日本に来たの?」

アルジュン君「日本語ヲマナビタカッタ。ハタライテルノハ留学資金ノタメ、家族ノタメ」

わい「そうなんだ、偉いですね。僕も大学の授業料と生活費の為です。一緒に頑張りましょう」

アルジュン君「ガンバロウ。ニシテモ、ダレモレンラクコナイネ・・・」

 

 

 

 

アルジュン君、どうやらわいと君は入るバイトを間違えたみたいだ。

 

 

 

 

6時~10時

 

6時。本来なら上がる時間。

おばちゃんの1件があったので何となく嫌な予感はしていたが、予感は的中。

 

 

朝勤2人ともバックレである。

 

7時にようやくマネージャーと連絡がつながり、券売機を立ち上げ、営業再開。

とりあえずはマネージャーが来るまでは踏ん張ってほしいと連絡が入る。

 

 

すでにHPは2くらいしかない

 

しかもこのマネージャー、来たのは9時過ぎである。

それまでの間、わいとアルジュン君の2人で最後の気力を振り絞ってやり抜いたわけです。

 

10時退勤。

やり残したことはたくさんあったが、そんなのはどうでも良かった。

とりあえず解放され、アルジュン君とは固い握手を交わし、店を出た。

 

 

その後のアルジュン君の行方はしれない。今頃母国ネパールに帰って家族に孝行しているのだろうか・・・。

 

 

 

その後の仕事、そしてトラブル

 

その後1週間もしないうちに店長に退職の意を示しました。

引き止められるかと思いきや

 

 

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店長「そうだよね、この前は申し訳なかったね、大学の授業ももうすぐ始まるだろうから、無理はいけないからね。お疲れ様」

 

 

 

なんて、いい人なんだ・・・

 

 

わいは店長の今後の幸せを祈りつつ、店を去った。

 

 

しかしトラブルが発生。

なんと、後日支払われた給料が明らかに少ないのである。

 

 

自分で計算したところ5万は入っているはずの給料が1万ちょっとしか入っていなかったのです。これ、初出勤の時だけでもそれ以上稼いでいるはずなんだが・・・。

 

この給料未払いトラブルは半年以上ももつれることになります。

 

 

 結局最後の最後までブラックバイトの被害を被ったわいはその後のアルバイト選びにものすごく慎重になったのは言うまでもない。

 

 

 

アルバイトを探している人へ

 

ブラック企業、ブラックバイトというのは今だ至る所に存在しています。

上からの度を越えたいじめで自殺に追い込まれる人も数知れません。

 

ニュースに上がる記事も氷山の一角であり、わいは友人から様々なブラックな仕事の実情を聞かされてきました。

 

貴重な時間を棒に振ってしまわないように、わいからアドバイスをいくつかしたいと思います。

 

 

①求人記事のうまい話には乗っかるな!

時給が高い、シフトが自由、昇給が早い・・・

これらの一見して優良バイトに見えそうな文句が書かれていれば書かれているほどブラックです。だってそうやって書かないと集まらないから。

 

大量募集中なんて文句は一発アウト。それだけ出入りが激しいということです。

字面だけで判断するのではなく、もしお店の住所が書かれているのであれば、一度そこに行って様子を見てみるのが一番です。

 

ブラックな職場は総じて、皆顔が死んでます。目の焦点が合ってません。

 

 

②友人・知人からの紹介こそが優良バイトをつかむ最良の方法だ

知人からの口コミほど信頼できるものはありません。

かく言うわいも友人からの紹介のバイトを5年続けています。

 

紹介から入った仕事だとその後の職場での人間関係も比較的円滑に進んでいきます。

 

仕事選びの基準が分からない人や不安な人は、ぜひ知人・先輩に話を聞いてみましょうあ。

 

 

 

 

 

 

さいごに

 

人を大切にしない企業は必ず落ちていきます。

わいが入ったその会社もその後、急激に業績が悪化し、ほとんどの店が潰れました。

 

恐らくは人員不足から来るものだと考えています。

最後は店長も3店舗の統括店長になってたと聞いています。

 

統括店長とは名ばかりで、要は他の店長が逃げ出したためだと思います。

 

 

わいが経営者ならそんなことは絶対にしませんけどね。

 

 

 

皆さんも、ブラックバイト・ブラック企業には十分気を付けましょうね。