くろやん☆ワールド

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ウルル(エアーズロック)旅行記前半 まずウルルに対する基本情報と文化的側面を知りましょう

どうも!オーストラリアにワーホリ中のくろやんです!

 

ついに行ってきましたよウルル!

 


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オーストラリアに長期滞在していて、ウルルに行かなくてどこに行く?くらい有名で人気の観光地ですが、いざ行くとなるとなかなか大変だということが分かります。

 

今回はそんなウルルに関する情報を紹介していきたいと思います。

残念ながら1泊2日の弾丸日程だったため、広く詳しい説明は出来ません。ただし、最低限必要な情報だけはお伝えできると思います。

 

 

皆さんにはまず、ウルルとはなんぞ?という基礎的な所から説明したいと思っています。なぜならただ雄大な自然と景観で終わって欲しくなく、そこにある文化的な側面も知ってもらいたいからです。

 

というわけで、今回のウルルに関する記事は前半と後半に分けて説明していきたいと思います。前半である今回はウルルに関する基本情報とアクセス方法を。後半は実際のわいの旅行記+現地情報をお届けしたいと思います。

 

 

 

 

ウルルの概要

 

巨大な一枚岩

もはや説明不要かもしれませんが、ウルルは巨大な一枚岩です。

 

高さが335m(標高865m)で周囲が9.4kmもあるバカでかい岩実際この大きさは写真で見ただけではピンと来ないと思います。というのも、周りが見渡す限りの乾燥した平地なので比較になる対象物が無いからです。

 

どのくらい大きいのかというのは、はっきり言うともう実際見てもらわないとわかりません。

東京タワーくらいの大きさで横幅が3キロ以上もあるよと言ってもイメージ湧かないですからね。

 

ウルルは先住民の呼び名であって、日本ではエアーズロックという名前の方が有名だと思います。

 

エアーズロック(Ayers Rock)という名称はイギリスの探検家によって付けられた英語名です。

オーストラリア先住民によるオリジナルの呼び名はウルル(Uluru)であり、オーストラリア国内ではこの呼び名が広く使われています。先住民の聖地であり、常に信仰の対象とされてきました。わいもウルルの名称を使っています。

 

なので付近の道路標識にはAyers RockではなくUluruと書かれていますし、一帯の国立公園の名前は「Uluru-Kata Tjuta National Park」となっています。ウルルとセットになっているカタジュタについては後ほど紹介します。

 

世界一大きい一枚岩!じゃないよ

 

よく勘違いされるのが、エアーズロックが世界一大きい一枚岩ではないということ。

 

世界で二番目に大きい一枚岩です。

 

たまーに、ウルルは世界一の一枚岩!と謳っているメディア媒体を見るかも知れませんがあれは嘘です!客寄せのために嘘をついているのか知らないで適当につけたのかは分かりませんが笑

 

世界一大きい一枚岩は同じくオーストラリアにある「マウント・オーガスタス」という岩です。

岩自体の大きさはエアーズロックの2倍以上もあるすさまじく大きい岩なんですが、アクセスがとても悪いことと、美しさの面ではエアーズロックに分があるということで、圧倒的に知名度が低いんですね。

 

カタジュタというのはウルルの近くにある同じく巨大な岩の集合群の名前です。

 

 

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ウルルと並んで雄大な景色 感動します

 

ウルルに引けを取らない雄大で美しい巨石群であり、同じくオーストラリア先住民の聖地になっています。

 

このウルルとカタジュタを合わせて一帯の国立公園が世界遺産になっています。

自然遺産ではなく、複合遺産として登録されているのは雄大な自然資源である上に、聖地としての文化的側面が評価されているからです。(実は最初は自然遺産登録だったが、後に文化遺産にも拡大登録されたという経緯があります。)

 

信仰の対象としての文化遺産登録は日本で言う所の富士山と一緒で、まさにオーストラリアのシンボルの一つというわけなのです。

 

 

ウルルへのアクセス

 

ウルルに関する基礎情報が分かったところで、実際にどうアクセスするかを紹介していきます。

 

結論から言うと、ウルルまでのアクセスは容易ではありません。

 

まず、地球のヘソとかオーストラリアのヘソと言われているように、ウルルはオーストラリア大陸のほぼ真ん中に位置しています。

 

 

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オーストラリアのほぼ真ん中 東側の黒い点は主要観光都市。かなり離れているのが分かります

 

オーストラリア大陸中央部は乾燥した地域であり、周囲に大きな都市はありません。

そのため大きな空港も無く、当然遠く離れた日本との直行便は無く、ケアンズゴールドコーストシドニーなどの大都市を経由して行くことになります。

 

距離的にはケアンズが近く、日本からのアクセスもケアンズ経由が一番近く所要時間短いわけなんですが、それでもケアンズからウルルの最寄空港であるエアーズロック空港までは飛行機で約2時間半もかかります。

 

日本からケアンズまで7時間もの所要時間がかかるのに、そのあとさらに2時間半のフライトがあると考えると、気軽にアクセス出来る場所ではありませんよね。

 

まず、ここだけは抑えておきましょう。

 

 

昔、旅行代理店に勤めていた時、お客さんからエアーズロックに行きたいんですが、3日しか予定がありません。という問い合わせを受けたことがあります。

 

物理的には可能ですが、「わ~大きいね~」で即帰国です。

 

せっかくオーストラリアに来てウルルだけ見て帰国というのも相当モノ好きだと思いますし、主要都市観光も含めた日数で考えると最低でも5日間、出来れば7日は時間的な余裕があったほうが絶対に良いでしょう。

 

ウルル登れなくなる問題

今年10月26日から登れなくなります

ウルルに関して、今話題になっている登れなくなる問題について書いていこうと思います。

 

ウルルは外から見るだけでも十分その雄大なオーストラリアの自然を感じることは出来ますが、今なら登ることが可能です。

 

岩の頂上部から眺める景色はまた格別で、見渡す限りの地平線が広がっています。

 

 

しかし、このウルルに今年の10月26日から登れなくなるということが決まっています。

 

 

そのため駆け込み需要で今多くの観光客が訪れます。

 

観光客としては登れなくなるのは残念なことですが、これにある背景を考えるとしょうがない事なのかもしれません。

 

なぜ登れなくなるの?

理由① 先住民の聖地だから

最初にも述べた通り、ウルル及びカタジュタはオーストラリア先住民の聖地です。

岩肌には彼らの壁画が残されており、常に信仰の対象です。

 

なぜ信仰の対象であるかというと、このウルルが先住民の信仰の核となっている虹色の蛇の卵だとされているからです。この蛇は世界を作り出した存在だとされています。

 

つまり、ウルルに登るという事は先住民たちにとって神聖な蛇の卵の上に乗るということとなのです。当然良くは思いませんよね。

 

先住民は儀式などを行う際に限られた人が登頂し、個人的に登ることは決して無いそうです。

 

こうした信仰という意味での文化的理由がウルルに登れなくなる一つの理由です。

 

理由② 登るのが危険だから

2つ目の理由。それは登ることが危険であるということ。

 

実際に登れる箇所というのは、斜面が比較的緩やかな場所なのですが、それでも相当な急斜面です。鎖をつたって登っていくわけですが、場所によっては45度を超えるすさまじい急斜面であり、鎖から手を離すと滑って落ちるんじゃないかと本気で思うほどです。

 

加えて、周りに何もない土地であり、登っていくに連れて風が相当強くなっていきます。

 

 

毎年実際に滑落し亡くなる人もいます。

ウルルに登るのは想像以上に危険であり、気軽な装備では絶対に行かないほうがいいのです。

 

先住民にとっても聖地と呼ばれる場所でよそ者が滑落して死なれても困るわけですね。

 

安全面の問題も登れなくなる理由の一つです。

 

理由③ ゴミの不法投棄等の環境的な問題

環境面の理由もあります。

当たり前ですが、人が集まると、ゴミが出てくるわけで、それを平然と捨てる人間が出てくるわけです。

 

中には岩の上で用を足す人間もいるようで、観光保全の観点からも問題なわけです。

 

世界遺産だから守られなきゃね。というだけの問題では無く、ここは先住民の聖地なんだよという認識をきちんと持っておかないといけません。

 

 

 

まとめ

 

以上説明したとおり、ウルルというのは雄大な自然遺産というだけではなく、先住民の聖地としての文化的な側面があるんだよという事でした。

 

次回は実際の旅行記として細かい現地の情報を紹介したいと思います。

 

わい自身、ここまで文化的側面を強調しておきながら実際に登っているので説得力では欠けてしまうところではあります。結局はわい自身も登れなくなるということで駆け込んで行ったうちの一人というわけです。

 

色々な考えがあると思いますが、大事なのは何も知らないまま、ただインスタ映えとかを狙いに行くのではなく、そこには文化的な側面があったり、様々な歴史があることを学びそれを尊重することだと思います。

 

というわけで、後半の旅行記に移ります。